夏の庭

どこか忘れてしまったが。ブログですすめられていたので夏の庭―The Friendsを読んだ。少年たちと老人の交流に死というテーマを組み合わせた物。


内容ではなくて読書体験として不思議な印象を受けた。まず読み始めて数十ページ。文章が下手に思える。特に子供同士の会話文がちぐはぐで「おや?」と文章のリズムの悪さに何回も気づいてしまう。わざとではなく結果として会話が平坦になっているような印象。その後中盤から急に文章がプロっぽい文章になり読みやすくなる。後半では少年たちの言葉も重みのあるものになりストーリも一気に終末へと向かう。
筆者自体が文章を書きながら成長していったのではないか。もしくは中盤から後半が筆者のいいたかったエッセンスで導入はモチベーションが明らかに下がったとか。


話自体は道徳の教科書っぽい考えさせられる内容で大人が子供に読ませたいと思うようなものだった。映画化されたら受けそう。と思ったら映画化されてた。


夏の庭―The Friends (新潮文庫)