忌野清志郎

忌野清志郎さんが亡くなった。残念。
2007年にジョンレノンスーパーライブに行き、認識を改めた人。
僕らよりもずっと上の世代の歌手で。奇抜な衣装で適当に反体制を歌う、おちゃらけた人。そういう印象だった。
でもライブで彼の歌う Don't let me down の数フレーズを聴いただけで、彼がどれだけ本気で取り組んでいるかがすーっと伝わり大好きになった。


彼の生歌を聴いて「黄昏流星群 (4) 」の「星のレストラン」に出てきた台詞を思い出す。

「私が何のためにキミの料理にあれこれ言ったか分かるか?」
「世の中に料理人はゴマンといるが、本当に好きで望んで料理の道に入った者と、他にやることがないから何となく料理人になってしまった者の二種類がある。」
「しかし、それで生活をしている以上、世間はどちらも“プロ”と呼ぶ。同じプロでも前者と後者は全別モノだ。作る料理の“格”が違う。」


彼の歌はまさに "格" が違った。本気で取り組んでなさそうな一部の出演者の演奏が本当に残念なくらいに。