巨人の「肩」に乗れ!

ブレーン・ハッカー 巨人の「肩」に乗れ!を読んだ。良いアイデアを出すにはどうしたらよいかという話。大ベストセラー「思考の整理学」では「組み合わせて並び替える=エディタシップ」の重要性が触れられていて感心したのを覚えている。本書ではさらに踏み込んでいる。どこからアイデアを借用してくるか、そしてその出自をどのように隠すかをかなりまじめに取り扱っている。


イデアの借用は「問題を定義」したあとに以下の順序で探していくと良いらしい。

  • 同一業界の競合他社がどのように問題を解決しているか?
  • 他業界などから。
  • ビジネスを離れてエンターテインメント、サイエンスなどから。

下に行けば行くほど、人々から「なかなか思いつかない素晴らしいアイデア」と認識されるそうな。確かに僕自身の過去の経験からもこれはよく分かる。


途中で Google の創業者やらアインシュタインなどの逸話が挿入されている。説得力を高めようとしているのだと思うが若干失敗気味。ただし本書を通してずっと主張されている、アイデアとは「巨人の肩にうまく乗る事である」という部分はその通りだと思った。

ブレーン・ハッカー 巨人の「肩」に乗れ!―「新しいこと」を次々に考える“脳”! (East Press Business)