WRITING SOLID CODE - ライティングソリッドコード―バグのないプログラミングを目指して

ライティングソリッドコード―バグのないプログラミングを目指して
この本は同僚のkaorun さんからお借りして読んだ。


Code Completeの興奮が冷めぬうちに某氏に本書も読むと良いよとすすめめられた。
さすがに某氏のすすめだけあって間違いはない。10年以上前の古い本だが多くの教訓が得られる。


この本では具体的なテクニックよりも、筆者の大切な主張 3つ学ぶべき。主張というかプログラマとしての態度かな。

  1. どうしたらこのバグを自動的に検出することが出来ただろうか?
  2. どうしたらこのバグを防ぐことが出来ただろうか?
  3. この考え方はバグのないコードを書くために役立つだろうか?それとも妨げになるだろうか?


これら3つを徹底的に意識し実践してコードの品質をあげるという話である。これらの教訓がいまいちピンと来ないならば一読の価値がある。
ここまでやるからこそ、結果的に手数も時間も節約できる。マイクロソフトでの事例を元に具体的に述べている点が面白い。頭でっかちではなく現場から生まれた実用性のある方法論が読める。


最後に一つ自分の心に刺さった言葉を引用。

自分の理解の及ばない領域にさしかかり
とにかく動作することだけを追求する態度は危険な兆候だ。


ライティングソリッドコード―バグのないプログラミングを目指して (マイクロソフトプレスシリーズ)
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4 中級C言語プログラマにお奨めの一冊