Re:我々全員の知的生産性を10桁上げる方法
ダシにして申し訳ないが、典型的なLisperからみたかつてのid:higeponや、現在のid:amachangの「知力」は高いとはとても言えない。例えば遅延評価のことは、SICPを読めばちゃんと書いてある。そしてこれはまともなComputer Scienceがある大学なら、一番最初に使う教科書の一つなのだ。「まとも」に教育を受けた人なら、「遅延評価童貞が許されるのは、小学生までだよねー」とか言うかもしれない。
しかし、彼らの知的生産力は10倍どころでなく高い。その過程を逐次晒しているからだ。その過程で「知力」豊かな人々の助言も得られるし、彼らの「失敗」を通して彼ら自身だけではなく、彼らのblogの読者もそこから学ぶことができる。もし読者の知的生産力の向上も彼らの知的生産力の方にカウントしたら、知的生産力の差は十倍どころか数千倍、いや数万倍のオーダーだろう。これを繰り返しているうちに、今度は知的生産力だけではなく「地力的」な知力も向上していく。
弾さん、いつも良い文脈で言及して下さってありがとうございます。自分は知的なことはあまり生産できてないですし大した人間でもないのですが、弾さんのブログからここに来られた方に少しでもお役に立てればとこの文章を書いておきます。(β変換の記事がトップだとあまりに対象読者が狭すぎるので)
僕は自分の足りない頭と能力をカバーするためにいろいろ工夫していることがあります。
その1つが「勉強やアウトプットの過程を日記にとにかく出しつづけること」です。これはとにかく「失敗」も「迷い」も「分からないという頭の状態」でさえも、とにかく外に出しつづけるということです。
これは大きく分けて3つの良い効果があります。
1つ目は、弾さんも書かれているように、経験豊かな人々のアドバイスがもらえるチャンスがあるということです。必ずしもアドバイスがもらえるわけではありませんし、そればかりを期待してしまうのは勉強になりませんし読者の方々に失礼ですが、有用なアドバイスがもらえるチャンスがゼロではなくなります。
自分だけで抱えている間は、アドバイスをもらえる確率はほぼ0%ですが、その確率が3%くらいにはなるのではないでしょうか。
僕はこの部分で「人に頂いたアドバイス >> 人にしてあげたアドバイス」という状態なので、いつか恩返しをするのが目下の課題です。
2つ目は書くことで自分の考えが整理されることです。日記に書くのだから少しでも他人が読みやすいように努力をします。そうする過程で自分の考えの流れやつまっているポイントなどが明確になります。
この効果は実践してみないと分からないかもしれません。僕は分からない点を日記に書いているうちに自己解決してしまったなんてことがよくあります。(もちろん解決したらそれも日記に書くことが大事です)
3つ目は読んでくれている人の役に立つかもしれないということです。「xxx が理解できない」と書くことが誰かの役に立つでしょうか?。少なくとも僕にとっては、そういう記事こそが一番読みたいです。
なぜならば、僕ももれなく同じポイントでつまづいて泣きそうになっていることが多いからです。そんなタイミングで他の人も同じところでつまづいたことが分かるとそれだけで安心します。同じ目的を持ったその人を勝手に仲間だと思いもっともっとやる気がでます。
さらに他人の試行錯誤をトレースできることで自分の考えも整理できます。
インターネットの良い所の一つははリアルタイムではなくても、時間が経ってからも検索経由で人が訪れることです。全く同じタイミングで同じようなことに取り組んでいる人は少ないかもしれませんが、時が経てば同じことに取り組む仲間はどんどん増えます。
仲間が同じ道を通ったときに少しでも迷わないように、不安にならないように記事を残せたら良いですね。
あとは以下のような工夫をしていますのでもし良かったら読んでみてください<(_ _)>
いずれ、「自分のさぼり癖と頭の疲れを考慮した生活パターンの作り方」という記事を書こうと思っています。
開発者が語るMonaのこれから − @IT自分戦略研究所のインタビューの時に大分話した気がするのだがカットされたかな。そのときはokuokuさんに「そこまでやっているの?徹底しているね」と驚かれたのでもしかしたら需要があるかもしれないなと。