「スティーブ・ジョブズ - 偶像復活」読みおわった
「スティーブ・ジョブズ - 偶像復活」読み終わりました。
スティーブ・ジョブズの良い功績は、周りを見まわせば簡単に目に入るし、彼を褒めちぎる文章にもたくさん出会えるでしょう。ただしときどき漏れ聞こえてくる、ジョブズの良くないエピソードにも少し耳を傾けると、物事の色々な側面が見えて勉強になると思いました。
この本に書いてあることが本当だとしたらジョブズとは絶対に一緒に働きたくない。たくさんの人が証言しているのできっと本当なのでしょう。僕はどうやらこういう盲信が嫌いみたいです。
ジョブズの良くないエピソード例
- 自分の間違った直感で他人を無理やり振り回す。(これは振り回される人も問題)
- 他人の時間をごっそり奪い、さらに忠誠を誓わないと、たとえ初期から貢献している社員でもストックオプションを渡さないなどの行動に出る
- これで本当に上場したのに金持ちになれなかった人がいる
- 他人の手柄を全部自分の手柄してしまう(ピクサー社の話が印象的)
- 褒められるべき一番功績がある社員を商品発表時に蚊帳の外に
- 気に入らない答えをした社員はクビ(社員はジョブズとエレベータで一緒にならないように避けていたとか)
- その社員が辞めた後に、その社員がいた痕跡をドキュメントから消す
もう読んでいて、思わず被害にあった人に感情移入してしまい、つらくなってしまいました。
でも実際読んで良かった点もたくさんあって
- 実はあの新製品や、あの業績回復は前経営者の仕事だったなどの裏話
- 歴史的な転換点でジョブズが何を材料にどういう決断をしたか?が分かる
- 如何にギリギリの勝負が多かったかが知れる
- 良い製品が生まれた裏側にはたくさんの不幸になった人々がいたことが分かる
- ジョブズが失敗から学び、凝縮していったエッセンスは何か?の一端を知れる
- ジョブズはたくさん失敗している
- ウォズ素晴らしい!
などなど。
実はこの本を読んで大きく一つ考え方をあらためた点があったのですが、しばらく寝かせてうまくいくようであれば日記に書いてみようと思います。