shibuya.lisp tech talk #2 の感想

Common Lisp quote unquote(黒田寿男)

強い Lisp 愛と、着実に前に1歩ずつ進む力を兼ね備えた人なのだなと感じた。SchemeLisp ではない!と言っているときは少し怖い印象だったのだが、懇親会では優しくいろいろと経験談を教えて下さった。どれくらいがんばれば Common Lisp が C より速くなるかとか。

RS Schemeの実装、syntax-caseなどについて(藤田善勝)

fujita-y さんの発表は同じ処理系書きの先輩の講演として前回同様楽しんだ。前回の発表では僕の勉強不足により細部が理解できなくて悔しい思いをした。その反省からコンピュータの構成と設計などを重点的に読みすすめた。結果今回は、fujta-y さんが CPU 寄りの話をされてもおっしゃっている事が理解できて楽しかった。
簡単なゲームをデモしていてうらやましかった。さすがゲーム業。
あとは GC や syntax-case 実装などの話を聞いていて感じたのは「もう一歩、二歩踏み込む力」を持っているということ。今の自分にはないものなので意識せねば。

私がLispでプログラムを書く理由(和田英一)

「毎日 Lisp のプログラムを書いています。」と楽しそうに語っておられた。それが聞けただけで満足。
だって本当に楽しそうに、自分の書いたコード(Scheme)を見せながら解説するのだもの。
shinh さんが和田先生にされた質問はナイスと思った(自分も同じ事を思っていたので)


ここから LT 。

Schemebluetoothスタックを書く(奥村ゆうき)

MoshWii リモコンを使い、さくっとデモを見せるところが良い。
裏ではかなり大変なことが起きている気がするのだが、その苦労を出さず発表するのが okuoku さん流か。

この木 なんの木 木になるS式 〜FUSEでS式ファイルシステム〜(源馬 照明)

資料の作り方と発想、発表の内容。お手本のような LT でした。すばらしすぎる。
開始数十秒の間がシュール。

Lisperは怠け者の夢は見ないの?(山下伸夫)

lazyS の裏側が知りたい。知りたすぎる。 Lazy Evaluation はやっぱり必要だよね。と聴衆に思わせたのは勝ちだ。

Cyanの現状と、これから(林 拓人)

Cyan の開発者で高校生2年生。
LT 以外でもお話しする機会があったが、頭が良く気さくで、最近の若者は立派だなと感心。
言語処理系しか作った事がないってのが面白い。


雑談で内部実装もいろいろ教えてもらう。継続をループに利用しているとか。

cl-irregsexp - the fastest regular expression library on the planet(John Fremlin)

高速で理解しやすい正規表現の発表。
現状の正規表現よりも記述が長くなっても良いという割り切りが素晴らしいと。異常に速いのはなせ?

流行るLisp用Webフレームワーク(Gauche on Railsから学んだ事)(吉田裕美)

Gauche である程度の規模のコードを書いた事のある人の発表というのは学べるものも多いと感じた。
次回の Shibuya.lispgauche.night では Gauche on Rails が進化するらしいので期待。

よりよいLispプログラムを目指して(冬)(yhara)

さすが yhara さん。トリにふさわしく面白かった。
平行四辺形の法則で自分の名前がでたときは、冷や汗が出ましたが、良い結果だったのでセーフ。