「青春漂流」という本を読んだ

20年前の本ですが、唖然としてしまった。あまり一般的でない職業について、成功をおさめている若者たちのインタビュー集。(必ずしも経済的な成功ではないところが嘘がなくてよい)
なんだそんな本ならたくさんあるじゃないかと思うかもしれませんが濃さが違います。
例えば、本ではありませんがNHKでプロフェッショナルという番組があるじゃないですか。僕も好きでよく見ているのですが、あれってやっぱり遠慮があって美しく絵になる所しか取り上げてないことがよく分かります。この本読んだら、本物の苦悩とか貧乏とか挫折とか、仕事に対する本気さが生臭いほど伝わってきます。


本当に凄まじくて例えば、鷹匠の松原さんは食費を節約するために XX や XX を食べたとか書いてあったりとか、猿回しの村崎さんの猿の調教時に自分がボスであることを示すために何百回も猿に噛みつくとか、聞いたこともない話ばかりです。


インタビューされている方は以下の通り。田崎さん以外、全然知らなかった。

  • 稲本裕(オーク・ヴィレッジ塗師32歳)
  • 古川四郎(手づくりナイフ職人33歳)
  • 村崎太郎(猿まわし調教師22歳)
  • 森安常義(精肉職人33歳)
  • 宮崎学(動物カメラマン34歳)
  • 長沢義明(フレーム・ビルダー36歳)
  • 松原英俊(鷹匠33歳)
  • 田崎真也(ソムリエ25歳)
  • 斎須政雄(コック34歳)
  • 冨田潤(染織家34歳)
  • 吉野金次(レコーディング・ミキサー36歳)


青春漂流 (講談社文庫)
立花 隆
講談社 (1988/06)
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おすすめ度の平均: 5.0
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