Mona 0.3.0alpha8 リリース
本日、Mona OSプロジェクトは Mona 0.3.0alpha8 をリリースしました。
大きな変更点は以下の通りです。
- ネットワーク対応の一環として簡易ブラウザが追加されました
- VFSに対応したファイルサーバの完全書き換えをしました
- ソースツリーがSubversionに移行しました
- LinuxでのMona OSのビルドが可能になりました
- libcの更なる整備が行われました
- APMによる電源管理のサポートが開始されました
- 起動時にGUIを選択できるようになりました
ダウンロードはこちらから
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=164970
mona-0.3.0alpha8-fd-bootable.zip
Mona のブート可能な FD イメージです。
mona-0.3.0alpha8-iso-bootable.zip
Mona のブート可能な ISO イメージです。
mona-0.3.0alpha8-qemu-0.8.2-tap-windows.zip
Mona の CDブート を qemu で簡単に実行できるパックです。
TAP 対応版ですので設定をすればネットワーク機能も使用可能です。
mona-0.3.0alpha8.tar.gz
trunk/mona と trunk/contrib が収録されています。
変更の詳細は以下の通りです。
(1)APM による電源管理のサポート
主担当:Yume
CUI シェルで "shutdown -h" または "halt" とタイプすると電源が切れます。
CUI シェルで "shutdown -r" または "reboot" とタイプするとリセットします。
(2)VFSに対応したファイルサーバの完全書き換え
主担当:ひげぽん
VFS/Vnodeに対応したフレームワークを導入しました。
現時点でFAT12/ISO9660に対応しています。
CDブート時にFDにアクセスも可能になっています。
正式にファイル書き込みを完全サポート開始しました
(3)libcの整備
主担当:shadow/Yume
Yumeさんのnidalibcが取り込まれました。
多くの関数が追加されています。
(4)ネットワーク関連
主担当:ひげぽん
新バージョンのQemu-0.8.0に対応しました
簡易ブラウザ giko が追加されました
(5)アプリケーションの追加
GUI版 MPEG プレーヤ by bayside
テトリス by sou
ENTER でスタートです。
z で左回転です。
x で右回転です。
↓ で高速落下です。
→で右にブロックを移動します。
←で左にブロックを移動します。
エディタ(gnote) by hetappi
(6)GUI セレクタ
主担当:bayside
起動時に GUI セレクタが起動するようになりました。
左を選択すると CUI シェルが起動します。
真中を選択すると BayGUI が起動します。
右を選択すると MonaForms が起動します。
(7)カーネルの細かい改善
主担当:ひげぽん
500KBを上限に任意のサイズの DMA バッファを取得できるようになりました。
Vmwareでの表示速度改善を行いました。
メッセージAPIで利用するヘッダ用の補助ツールを追加しました。
PCI デバイスの割り込み処理が改善されました。
(8)Linuxでのビルドが可能に
主担当:hiratch/shadow
mingw32クロスコンパイラを利用することでLinuxでのMona OSのビルドが可能になりました。
Mac OSXでのビルドも確認されています。
configureスクリプトなどビルドプロセスにおいて多くの改善が行われました。
いままでどおり cygwin でもコンパイル可能です。
(9)Subversionへの移行
主担当:ひげぽん
ソースツリーをSubversionで管理するようになりました。
これに伴い sourceforge.jp から sourceforge.netに完全移行しました。
http://sourceforge.net/projects/monaos
trunk/mona と trunk/contrib がHEADのソースコードとなります。
なお上記の主担当以外にも以下の強力なメンバ(敬称略)のアドバイスによってMona OSプロジェクトは支えられています。
.mjt/EDS1275/Gaku/Yamami/Yas/junjunn/nikq/名無し/350N