Conditon Variables の内部実装を考える

mona

wait 側のユーザーコード

mutex->lock();
while(!some_condition) {
    condition->wait(mutex);
}

// ここでお仕事。必要に応じて some_condition 書き換え。

mutex->unlock();

wait が内部でやる事は

  • (1) mutex->unlock
  • (2) スケジューラーの wait queue へ追加（ブロックする）
  • (3) mutex->lock

(1)と(2) はアトミック。
(2) により wait はブロックされる。

notifyAll 側のユーザーコード

mutex->lock();
some_condition = true;
condition->notifyAll();
mutex->unlock();
  • 同じ Conditon Variable を待っているスレッドを全て run queue へ移動する。

複数スレッドが wait しているとき

wait している複数のスレッドのうち wait 内部の mutex->lock に成功したスレッドが

  • (1) 自分の仕事をし
  • (2) 必要であれば条件を更新
  • (3) mutex->unlock


このスレッドが処理を終えると、mutex->unlock されるので Conditon Variable を待つ別のスレッドのブロックが解除される。
解除されたときには条件が整っていないかもしれないので、以下のようにユーザー側でもう一度条件をチェックしている。

while(!some_condition) {
  condition->wait(mutex);
}


という感じでうまく動きそうだが。抜けがないか心配。wait はキャンセルポイントにもなるというのはまあ将来考えよう。