SRFI に提案していた環境変数の仕様が通りました


僕が SRFI に提案していた「環境変数に関する仕様 SRFI 98: An interface to access environment variables. 」が通りました。
ご助言、ご協力いただきましたみなさん本当にありがとうございました。(特に Acknowledgements の方々)
日本人では自分が初めてっぽい。
仕様の内容自体は簡単なものなので、上記のリンク先で読んでいただければ分かるかと思います。


今回の仕様提案は個人的に多少の冒険でした。

  • とても小さい仕様とはいえ英語で仕様ドキュメントを書かなければいけない
  • 英語の ML 上で議論しなければいけない

などなど。


ただ振り返れば、あっという間で思ったよりも簡単でした。
「良い仕様にしたい」とか、「議論の相手に自分のやりたいことを伝えよう」という熱意や努力は必要ですが、それらは日本語でも必要なことなので問題なし。


Scheme が好きで実践的なコード書く際に、こんな仕様があれば良いのにと思うことがあればぜひ提案してみることをおすすめします。

やってみて分かったこと

  • Alexey という人が仕様書の英語を分かりやすくするのをマンツーマンで助けてくれた
    • 僕の拙い英語を見かねて助け船を出してくれた
    • いつかどこかでお会いする機会があればお礼を言いたい
  • SRFI への提案がきっかけで
  • 英語の ML 怖くないよ
  • みんないい人
  • みんな頭良い
  • みんな Scheme がより良くなって欲しいと願っている

おおざっぱなデータ

仕様が Final になるまでの日数 約3ヶ月
既存の Scheme 処理系の仕様調べ 1回
提出する仕様書を書き上げる 数回書き直し
MLに流れたメール数 41通
MLに自分が出したメール数 14通
Alexey氏とのメールのやりとり 21通
SRFI Editorとのメールのやりとり 19通
議論による仕様書の改訂 3回