Mona 0.3.0 alpha9 リリース
Mona 0.3.0 alpha9 をリリースしました。
ダウンロードは http://www.monaos.org/ からどうぞ。
本リリースは実験的に Scheme ベースのシェルを導入したリリースです。
Scheme シェルを利用することで今までよりも、柔軟に Mona OS の機能をシェルから利用することが出来ます。
Scheme シェルでは
- シェルスクリプト
- call-process/start-process(同期/非同期プロセス起動)
- call-with-current-continuation(call/cc)
- lambda式など、Schemeの言語仕様(R5RS)で定められたほとんどの機能
- ( の入力補助
- Emacsライクなキーバインド(C-a/C-e/C-f/C-b/C-k).
などが利用可能です。
また以下のような大きな機能追加や改善がなされています。
- libcの実装強化。(Shotaro Tsujiさん)
- プログラミング言語 Squirrel 実行環境の移植 (okayuさん)
- 標準入出力と簡易的なパイプ実装
- スレッドAPIの改善
- DLLのエントリポイント周りの改善
- Beep API とサンプルアプリ
- CD-ROMアクセス速度の向上(junjunnさん)
- 描画速度の向上(junjunnさん)
- スタートアップルーチンの改善。 MonaMain廃止し、mainに。
- gcc 4.1.1でのビルドのサポート(shadowさん)
- BayGUI高速化(Baysideさん)
今後のリリースでは僕自身が Mona OS を使って日々のPC生活を完結できるような方向性を目指していきます。
Scheme シェルの機能向上や、サウンド、ネットワーク、ブラウザ、エディタなどを整備していくつもりです。
Mona OS を応援してくださっている全てのみなさんに感謝いたします。
※Schemeシェルは、2007年度下期 IPA未踏ソフトウェア創造事業に採択された 「Mona OSにおける次世代Schemeシェルの開発」 でIPAの未踏ソフトウェア創造事業の支援を受け開発中のものです。
※開発に協力してくださる方を募集中です。