プログラマが知るべき97のこと

プログラマが知るべき97のこと


プログラマが知るべき97のことを献本いただきました。ありがとうございます。
どこからでも読み始められる構成なので日本人プログラマの書き下ろしを一通り読んだ。その後はタイトルと顔の好みでつまみ食いして行った。*特に気に入った*記事はページの端を折っていった。


ページが折られていた記事達。

「育ちの良いコード」- 森田 創さん

ソフトウェアの野心と、まとまりの良いパッチとの関係に折り合いをつけるという切り口。これは彼のお仕事から生まれたの意識だろうか。自分が書いているコードはパッチベースではないが、常にそういう意識を持つべきだ。改めて気付かされた。最近読んだ数冊の洋技術書で何度なく登場した「高凝集」「粗結合」が冒頭に出てくるのもタイムリーだった。

「未来へのメッセージ」 - リンダ・ライジング

こういういかにも教科書に出てきそうな逸話に弱くなった。歳をとったのだろう。自分も先輩プログラマとしてかくありたいと思う。

IDEを知る」 - ハインツ・カブーズ

近代的な IDE がもたらすものを知らずに Emacs を使い続けるオールドタイプな僕らには耳が痛い話。同じ事を天才プログラマ A 氏に何度も言われた。見える世界が違うし開発のスタイルさえ変わるのだと。変化について行けなくなったらおしまいだ。Emacs を窓から捨ててしまおう。明後日くらいに。。

「ハードワークは報われない」 - オルヴ・モーダル

タイトルの通りの内容。文脈やドメインが違えば通用しないかもしれない。反論もあるかもしれない。でも僕は彼に同意する。

ボーイスカウト・ルール」 - ロバート・C・マーティン

ルールはシンプルであればある程、守りやすいし忘れない。徹底できる。その点で彼の提唱するボーイスカウト・ルール「モジュールをチェックインする場合は、必ずチェックアウト時よりも美しくする」は実践しやすいと思う。チェックインの単位が小さい昨今では実践しやすいだろう。

オープンソースプロジェクトで夢を実現する」 - リチャード・モーソンヘーフェル

これもタイトルの通り。「希望に近づく」という表現がとても気に入った。

「ユーザーが何をするかを観察する(あなたはユーザーではない) - ジャイルズ・カルバン

20歳の自分に勧めたい文章。彼が知るべき事はこの文章に全て書かれている。きっと「そんなこと分かっているよ」と言うだろうが、それは間違いだ。