関数型言語の勉強にSICPを読もう - (4) 1章 - 小休止 Schemeの環境整備

(4)の原稿が消失した(涙)ので書き直しました。
SICPでは、サンプルプログラム・演習問題はすべてSchemeで書かれています。

SICPで学べる概念自体はSchemeという言語から切り離すことが出来るとは思うのですが、それでもやはりScheme環境の整備が必要です。


僕はEmacsSchemeを書いているのでその環境を紹介します。

Scheme

Schemeインタプリタをインストールします。
この本を読みはじめたときは guileを使っていましたが途中で Gaucheに乗り換えました。

GaucheのインストールはDebian系であれば

apt-get install gauche

で完了です。
それ以外の環境の方はGaucheドキュメントを参照されると良いでしょう。

Emacs

EmacsにはSchemeソースコードの編集モードと、編集→実行をサポートしてくれる仕組みがあります。


.emacs

(autoload 'run-scheme "cmuscheme" "Run an inferior Scheme process." t)
(defun run-guile () (interactive) (run-scheme "guile"))
(defun run-gauche () (interactive) (run-scheme "gosh"))


ソースコード(例:hoge.scm)を編集中に M-x scheme-mode とするとScheme編集モードになります。
その状態で M-x run-gauche とするとEmacsないにSchemeインタプリタが開きます。
そこに手でコードを書いていっても良いのですが、C-x 2 などでウィンドウを分割して、上を hoge.scmの編集、下を インタプリタにし、上の編集画面で式の直後で C-x C-e とするとその式が下のインタプリタで評価されるのでその機能を利用しましょう。(下の画像をクリックすると拡大します。)


※「SICPを読もう」の目次はこちら


計算機プログラムの構造と解釈
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